

【岐阜県瑞浪市日吉町】 (23.3.23up)















緑に包まれた「小さな家」
週末住宅に。趣味を楽しむ場に。
土岐ICから車で20分ほど北に。昔ながらの集落のランドマークのように、その家はたっていました。
30年ほど前、Yさんのご両親が田舎暮らしを楽しむために母屋、離れ、蔵付きの土地を購入。家族のセカンドハウスとして利用してきました。
しかし、築100年以上になる母屋の傷みが激しくなり改修もままならないため、「住まい」として利用することを断念。この土地で定年後の暮らしを思い描くY夫妻は、小さくても快適な家を敷地内に建てようと決意します。足助のS夫妻にコテージ設計を依頼したのは、愛読誌で見つけた「里山の小さな家」の簡素な美しさにひかれたためです。
完成後は、毎週のようにコテージで寝泊まりし、薪風呂のある母屋と行ったり来たりしながら、畑仕事やDIYなどを楽しんでいました。しかし、「古民家で暮らす」という幼いころからの夢をあきらめきれなかったYさんは、リフォーム会社勤務の経験や趣味のDIYを活かして、大工さんと共に母屋を徐々に改修。
このほど水回りも新しくして念願の母屋で住めるようになったため、使われなくなったコテージを活用したい、と棲編集部にご連絡いただきました。「『棲すみか』の読者さんなら、この小さいけれど愛すべき住まいを気に入ってくださるのでは……」と。
階ごとの床面積はわずか3坪(6畳)という、「タイニーハウス」。そこに洗面所やシャワースペース、造作家具などがコンパクトに納められています。
まさにここ、という場所に穿たれている小さな窓がとても印象的。天井が高い3階のロフトスペースは、思ったより広々と感じます。
ゆっくり読書する、畑仕事を楽しむ、ものをつくるアトリエになど、さまざまな用途が考えられます。
「住まい」として使うには、お風呂がない(シャワーのみ)、外に洗濯機を置かなくてはならない、収納スペースが少ないなどのデメリットはありますが、Yさんの許可があれば家の東側の空きスペースの活用も可。希望があれば、畑も借りられます。
一度タイニーハウスで暮らしてみたいという方はぜひ!
住所 | 岐阜県瑞浪市日吉町 |
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交通 | 土岐ICから車で20分、瑞浪ICから車で15分ほど |
概要 | 2010年9月築。木造2階建て(*4.5畳のロフト付き)、延べ床面積19.88㎡ 駐車場あり。 |
費用 | 家賃は編集部までお問い合わせください 敷金:1か月、礼金:1か月 |