名古屋駅からJRの線路沿いに歩いて15分足らず。地下鉄亀島駅出口すぐのところに戦前から建つ3軒長屋のひとつが、建築家、向井一規さんの手によりすっかり生まれ変わりました。
向井さんは、20年ほど前に中村区内の長屋を改築して事務所を構えたのをきっかけに、この地区に残る長屋のリノベーションを何軒も手掛けてきました（以前棲不動産に掲載した「則武新町の再生長屋」も）。
再生にあたってのポリシーは、「古いものを生かして、新しい命を吹き込む」。
家の基本的な間取りはあまりかえず、基礎をコンクリート敷きにして新規に床を組み壁と屋根にはしっかりと断熱材を入れる一方、台所と浴室とトイレ、洗面の水回りは一続きにして増築。「九十年前の大工さんとコラボレーションしているようなものですから」と、竣工当初からの柱や松材の梁など、残せるところはすべて残しています。

外堀通りから少し入っただけなのに、部屋の中に入るとしんと静か。
ほの暗さが落ち着く2階の10畳は、やっぱり寝室かな。考え事ができそうだから、意外と事務所や書斎にいいかもしれないなど、妄想がわいてきました。
事務所やアトリエ兼自宅として、少人数制の教室としてなど、歴史を肌で感じながらも、自由に住みこなせる方を、大募集します

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