戦後やきもの産業で栄えた愛知県瀬戸市には、往時の雰囲気を伝える商店街が残っています。そのなかの一つ、末広商店街の東のはずれから小道に入ってすぐ、木造二軒長屋の南側の一軒です。

ガラス戸を引くと鍵の手に土間が廻っている造り。元は商いをしていたのでしょう。六畳間の奥にもうひとつ六畳間と台所前に小上がり。土間を抜けると中庭にトイレと風呂、いちばん奥には物置小屋も。二階は和室が二部屋と窓際には書斎にもなりそうな、広めの廊下があります。

かなり手を入れないといけないかもしれませんが、日当たりの良い2階に住みながら1階をアトリエや事務所、教室などに使うことができます。このあたりは近年、空き家を活用した新しいカフェや本屋などもできています。この家や町の雰囲気を愛する人に使っていただけたらと思います。

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